展示会後のお礼メールのポイント(サンクスメール・サンキューメール)

展示会出展で集めた名刺に対して
どのようなフォローを行っているでしょうか?

展示会で大量に名刺を集めたとしても
それはゴールではありません。

見込み客を育成(リードナーチャリング)し、
商談化し、契約に結び付けることが大切なのです。

そしてリードナーチャリングの第一歩となるのが
展示会後のお礼メールです。

展示会で名刺交換してくれたお礼をするとともに
自社のこと、商品のことを思い出してもらうために
お礼メールは欠かせません。
必ずお礼メールは出しましょう。

こんなことは当たり前のことなのですが、
びっくりすることにこのお礼メールすら
まともに送っていない企業も多く存在しています。

私が実際に展示会で名刺交換した企業から
お礼メールをもらったのはわずか半分でした。
https://b2bmarke.com/tenjikaifollow/

せっかく名刺を集めたのにフォローをしないのであれば
出展費用を無駄にしているようなものなので
とてももったいないですね。

逆に言うとお礼メールを出すだけでも
半分の企業よりは一歩先に進めるともいえます。

ただ、せっかくお礼メールを出すのなら
なるべく反応率を上げたいですよね。

では、どのようなお礼メールを送るべきなのか?
そこには3つのポイントがあります。

その3つのポイントとは以下の3つです。
・早く送る
・ブースの特徴を伝える
・次のアクションに促す

それぞれについて簡単に説明します。
【早く送る】

人間は1週間後には77%のことを忘れている
と言われています。

展示会で名刺交換した後、
なるべく早くお礼メールを送ることで
相手の記憶に定着させやすくなります。

できれば展示会場で入力して
当日や翌日に送るのが理想的です。
それが難しい場合でも翌週には送るべきです。
【ブースの特徴を伝える】

来場者は展示会場で多くのブースを見て回っています。
そして多くの企業からお礼メールが届いてきます。

そのため、お礼メールに会社名や商品名があるだけでは
どんなブースか、どんな商品かをはっきりとは
思い出せないということも多いです。

そこで自社のブースを思い出してもらうためにも
ブースの特徴や商品の特徴をはっきり伝え
思い出してもらうことが大切です。

ブースの写真なんかを添付するのも一つの手です。
【次のアクションに促す】

お礼メールはただ単に出せばいいわけではありません。
相手に次のアクションを起こしてもらうための
きっかけとするのが重要です。

そのためには、例えば
・Webサイトを見てもらう
・セミナーに申し込んでもらう
・無料会員登録をしてもらう
というような次のアクションへ促すことが重要です。

このように3つのポイントを押さえるだけで
反応率はかわってきます。

ぜひ参考にしてみてください。

商談を得るためにはセミナー開催がおすすめ

セミナー開催はBtoB企業にとって
顧客獲得のための重要な手段です。

特に展示会などに出展し、大量の名刺を獲得した後は
そのフォローアップセミナーを行うべきです。

それには以下の3つの理由があります。

1)優良な見込み客に来てもらえる
2)専門家になれる
3)信頼関係を構築できる

セミナーに来る人は優良な見込み客であり
更にセミナー講師は専門家として情報提供ができ
その結果信頼度をあげることができるわけです。

ですが、セミナー開催出来るネタがない、
という悩みもよく聞きます。

しかし、自社商材についてはお客様より
多くの情報を多く持っていますよね。

であれば、
・どのような課題解決につながるのか
・どのような活用事例があるか
など、お客様の役に立つ情報があるはずです。

それを提供すればよいわけです。

ここで注意しなければならないのが
自社商材の説明だけではダメだということです。

あくまでもお客様のお役に立つ情報
課題解決につながる情報を提供するということです。

そして、その課題解決の手段として
この商材がお役に立つんだよ、
というをお伝えすればよいのです。
ただし、情報を提供すれば商談につながるかというと
そうとも限りません。

重要なのは、セミナーが終わった後に
お客様に次の行動をとってもらうための
仕掛けを作っておくことも重要になってきます。

このようなことを考え、セミナーを開催していけば
確度の高い商談化につながりやすくなっていきます。

ぜひ、セミナーを開催することをおすすめします。

顧客獲得のためにセミナーを開催しよう

御社はセミナーを開催してますか?

BtoB企業が継続的に新規顧客を獲得するための方法として
定期的にセミナーを開催することをおすすめしています。

特に展示会などに出展し、大量の名刺を獲得した後は
そのフォローアップセミナーを行うべきです。

では、なぜセミナーを開催する必要があるのか?

セミナーを開催すべき3つの理由

それには3つの理由があります。

1)優良な見込み客に来てもらえる
2)専門家になれる
3)信頼関係を構築できる

それぞれについて簡単に解説します。

1)優良な見込み客に来てもらえる

展示会で名刺交換して集めたリード情報(見込み客情報)の中には
自社の商材にあまり興味がない人もいますよね?

営業リソースにも限りがあるので、
効率的なフォローを行う必要があります。
そのためには誰が優良な見込み客なのかを把握する必要もあります。

セミナーを開催した場合、どういう人が集まるでしょうか?

御社の商材に興味がある人だけが参加してくれますよね。

つまり優良な見込み客だけが集まるので
その人たちに対してフォローすると効率がよいのです。

2)専門家になれる

通常の営業現場では、売る側はどうしても立場が下になりがちです。

しかし、セミナーでは専門的な情報を発信する
専門家という立場になれるのです。

セミナー参加者に対して
ある意味先生のような立ち位置になれるわけですね。

同じことを説明しても
・営業パーソンが話すと単なる営業トーク
・専門家が話すと有益な情報
と、聞き手側の印象が代わったりします。

ですので、セミナーで情報発信するのは有効なわけです。

とはいえ、もちろんセミナーの内容が
単なる商品説明や売込みではダメです。

お客様の役に立つ情報を提供しつつ、
自社の商材がどのようにお客様の課題解決につながるか
をアピールすることが大切ですね。

3)信頼関係を構築できる。

専門家として役立つ情報を発信してくれる人と
いつも売り込みばかりしてくる人

どちらが信頼できるでしょうか?

セミナーで役に立つ情報を発信すれば
御社への信頼度を上げることができるのです。

また、セミナーに参加してもらえれば
直接会ってコミュニケーションをとることができますよね。

1対1のアポは嫌だけどセミナーは行ってもいいかな、
と思ってる人もけっこういます。
セミナーを開催すればそんな人たちと
直接会えるチャンスでもあるのです。

まとめ

このようにセミナーを開催すれば
優良の見込み客に対して専門家としてアピールし
信頼関係を構築できるのです。

ですので、ぜひセミナーはやったほうがよいです。

とはいえ、
・セミナーでどんなことを話せばよいのかわからない
・セミナーで話すような専門的な情報はない。。。
・話すのがうまい人がいない。。。
こんな不安があるかもしれません。

どんなセミナーをすればよいかについては
また別の機会にお伝えしたいと思います。

展示会出展後フォローをしていない企業が多い?

「展示会に出展してもなかなか受注に繋がらない」
そんな悩みを抱えている企業も多くあります。

そのため、展示会は「効率が悪い」「成果に繋がらない」「ROIが悪い」と考えてしまうかもしれません。
しかし、実際のところBtoB企業にとって展示会は、有望な見込み客(リード)を大量に獲得し、そこから新規顧客を獲得する大きなチャンスなのです。

展示会出展後のフォローが重要

展示会は出展すればそれで終わりというものではありません。
展示会来場者の多くは情報収集目的であり、特定の商品を求めてくる人が少ないのが現状です。

そのため、展示会後に来場者側から説教区的に問い合わせをしてくることは稀です。
展示会出展後に待っているだけでは、新規顧客の獲得はできないのです。

そこでフォローが大切になってきます。
展示会で名刺交換した人に、メールや電話でアプローチをしていくのです。

一度アプローチして断られたかといって、諦めてしまってはいけません。
例え断られたとしても、その時はタイミングが合わなかっただけで、数か月後には興味関心を持っている可能性もあるのです。

継続的にメルマガや電話で情報提供を行い、見込み客を育成するリードナーチャリングが重要です。

展示会後のフォローの実情

展示会後のフォローが重要なはずなのですが、ここを疎かにしている企業が多く存在すると感じています。

2015年、数多くの展示会を訪れ100社強との名刺交換をしました。
そして、その後名刺交換をした出展会社からのフォローの実態をまとめました。

  • 名刺交換社数:102社
  • サンクスメールが送られてきた社数:51社(50%)
  • アポイント依頼の電話があった社数:7社(7%)
  • 継続的なメルマガ配信のある者数:32社(31%)

このように半数の企業はフォローを全く行っていません。
また、継続的なアプローチをしている企業は約3割にとどまっています。

もちろん、出展企業にとって私がターゲット顧客ではないということから、あえてフォローをしていないケースもあると考えられます。
しかしながら、少なくとも競合他社ではない相手に対してサンクスメールすら送っていない現状を見ると、多くの企業では最適なフォローができていないと思われます。

せっかく費用と時間をかけて出展し集めた名刺に対しては、きちんとフォローすることをおすすめします。
そして一度きりではなく、継続的にアプローチしていくことが大切です。

そして、見込み客を育成する「リードナーチャリング」という考え方が重要となってくるのです。
リードナーチャリングについてはこちら

マーケティングオートメーションは有効か?

マーケティングオートメーションという言葉が、よく聞かれるようになってきました。
マーケティングオートメーションとはその名の通り、マーケティング活動を自動化するためのツールです。

見込み客(リード)に対して、適切なタイミングで適切な対応を自動的に行うことで、リードを育成し自社の商品・サービスへの関心度を高めるための仕組みです。
具体的には、個々のリードの行動履歴や属性に合わせ、どのようなタイミングで・どのような内容を・どのような方法でアプローチするかをあらかじめシナリオ化し、その対応の実行を自動化する仕組みです。

例えば、メルマガ登録をしている見込み客で、3回以上メルマガのURLをクリックして自社サイトを訪問したにもかかわらず購入に至らない場合には、自動的にクーポン付きメールを配信する。
そんなことが可能となります。

見込み客の状況に合わせたシナリオを作成することで、個別の営業活動を行うことなく効率的に自社商品・サービスへの興味関心を高め、次の行動を起こしてもらうことができるようになるのです。

日本のおけるマーケティングオートメーションの現状は?

欧米においてはかなり前から一般的だったマーケティングオートメーションですが、日本においてはまだまだ普及しているとは言えません。

そのため主要なマーケティングオートメーションツールは外資系のモノが多いです。
代表的なものにはEroqua(オラクル)やMarketo(マルケト)などがあります。
これら外資系のツールは、エンタープライズ向け、大企業向けのツールとなっています。

これらエンタープライズ向けマーケティングオートメーションは機能的に充実しています。
しかし、導入した企業がこれらの機能を使いこなせているかというと、疑問が残ります。

実際にマーケティングオートメーションツールを導入して効果が上がっているとはいうものの、実はリードの行動履歴を見てセールスをかけているというだけということもあり、シナリオによる自動化までは使いこなせていない例もあります。

マーケティングオートメーションを使ってマーケティング活動を自動化するためには、リードのスコアリングやしなりを作成が重要になります。
しかし、それらを自社の状況に合わせて設定するのは、かなりノウハウが必要とされるのです。
マーケティングオートメーションツールを使いこなすためには、試行錯誤しながら設定していく必要があり、ノウハウがたまるまでには時間がかかるのです。

国産のマーケティングオートメーションツール

当初は外資系、エンタープライズ向けのMAが多かったのですが、最近では国産で比較的安価なMAも増えてきました。
日本のマーケティング、営業現場に合わせた機能を提供しており、中小企業でも導入しやすいツールも生まれてきています。

ただし、国産のマーケティングオートメーションは、それぞれ機能や特徴に差があります。
導入を検討する際には、自社で必要となる機能は何かを明確にし、比較することが重要です。

また、本当にマーケティングオートメーションの導入が必要かも検討する必要があります。
自動化までは不要でリードの行動履歴を確認できればよいという場合や、まずはリード管理とメルマガ配信から、という選択肢もありえます。

まとめ

マーケティングオートメーションを導入すればマーケティングの効率化、営業の効率化につながることは間違いありません。
しかし、せっかく高機能なマーケティングオートメーションを導入しても使いこなせなければ、もったいない結果になってしまいます。
自社の目的は何かを明確にし、運用が可能でPDCAを回せるツールを選ぶことが大切です。

成果を出す展示会出展のポイント(10)展示会後のフォロー

展示会当日はより多くの有効なリード(見込み客)を獲得するために、スタッフと一丸となって集客、名刺交換することが大切です。
これまでにお伝えしてきたような「目的の明確化」や「コンセプト作り」等の準備・計画、そして「当日の動き」などを参考にしていただくと多くの名刺が獲得できると思います。

しかし、展示会当日を終えて名刺を集めたとしても、それは計画の中間地点にすぎません。

なぜならば、その集めた名刺(リード情報)に対して、フォローしなければ成果につながらないからです。
展示会後のフォローの仕方が結果を左右するのです。

成果につなげるためにも、効果的なフォローを行いましょう。

展示会後のフォローの流れ

展示会直後からのフォローの流れは以下のようになります。

  • 名刺データ入力
  • リード(見込み客)の分類
  • メール配信
  • テレアポ
  • 継続フォロー

名刺データ入力

いただいた名刺は確実にデータベースに登録しなければなりません。
営業に渡して、「フォローしておいて」では机の中に眠ってしまう可能性が高くなります。

展示会で入手した名刺情報は貴重なリード情報(見込み客情報)です。
CRM(Customer Relationship Management)などのシステムに登録をしましょう。

ただ、数百枚~数千枚の名刺データを入力していくのはたいへんです。
名刺をスキャンしてデジタル化してくれるようなツールもあるので、それらを利用することも検討しましょう。
また、名刺データ入力を代行する業者もありますので、外注することも検討しましょう。

名刺データの入力が終わらないとメール配信も行えません。
できるだけ早くデータを登録しましょう。

企業によっては展示会開催中にも随時データを入力し、その日のうちにサンクスメールを配信するところもあります。
時間がたてばたつほど、来場者の記憶は薄れていってしまいます。
なるべく早くアプローチできるように名刺データ入力は早めに行いましょう。

リード(見込み客)の分類

集めた名刺全てに対して同じアプローチをしても仕方がありません。
展示会では明らかに対象外の来場者や競合なども混じっています。

アンケート結果なども参考にしてリード(見込み客)の分類を行いましょう。
そして優先順位をつけてフォロー内容をかえるほうがよいです。

フォローをする人的リソースにも限りがあります。
集めた名刺全てにアポ取りをしても非効率になってしまいます。
ホットなリードを優先してアプローチしましょう。

では、ホットではないリードに対しては、何もしなくていいかというとそうではありません。
優先順位は低いですが、それでも貴重なリード情報です。
継続フォローし、興味関心を高めることが大切です。

メール配信

集めたリードに対しては、まずメール配信することが大切です。

もちろんホットリードに対しては、メールより先に電話をかけアポを取ってもかまいません。
ただ、優先順位が低めのリードに対しては、やはりメールでの情報提供が効率的です。

展示会直後にサンクスメール(お礼メール)を打つ企業も多いですが、メールの内容も考える必要があります。

ただ単に、「ご来場いただきありがとうございました」ではあまり意味がありません。
そうではなく、受け取った側にとって役に立つ、意味のある情報を提供しましょう。
例えば、商品のメリットやユーザーの声、有益なセミナー情報などです。

また、次のアクションにつなげる文言を入れることも大切です。
例えば、候補日をもらう、セミナーの申し込み、試用版の申し込みなど、リードにやってもらいたい具体的なアクションを記載しましょう。

テレアポ

メールだけではなく電話をかけることも重要です。

メール配信しても、メールは読まれない可能性も高いです。
ですので、メールでの反応がなかったとしても、それが興味ないということに直結するわけではありません。

このリードはホットではない考えていたが、実は電話をかけると興味関心が高いということもよくあります。
メールだけではなく、電話をかけてアポイントを取りましょう。

ただし、最終目的はあくまでも受注することです。
アポを取ることを目的として、無理やりアポをとっても成果にはつながりません。
ですので、強引にアポを取るというよりも、自社の商品がそのお客様の役に立つかという観点でテレアポを行うほうがよいでしょう。

継続的フォロー

メールや電話などを通じて、アポが取れ、案件化出来るのがベストです。
しかし、アポが取れないリードの方が多いです。

ここでアポが取れなかったところに、その後一切アプローチをしないというのではもったいないです。
せっかく集めたリードです。
現時点では興味関心は高くなかったとしても、将来的には有望な顧客になる可能性を秘めています。

そこでリードナーチャリング(見込み客育成)という考えが必要になってきます。
メルマガなどで定期的に情報を提供し、Webサイトへの誘導やセミナーへの誘導などを行っていくのです。

リードとの関係性を強化し、効率的に新規顧客を獲得しましょう。

リードナーチャリングについてはこちらをご覧ください。
リードナーチャリング(見込み客育成)とは?

まとめ

展示会は出展した後のフォローが大切です。

ホットなリード(見込み客)に対してのだけではなく、リードナーチャリング(見込み客育成)という考え方も重要です。
展示会で集めたリード(見込み客)に対して、継続的なフォローを行い新規顧客獲得につなげましょう。

成果を出す展示会出展のポイント (8)事前集客・案内

展示会出展は基本的には新規のリード(見込み客)を集めることが中心となります。

しかし、展示会出展の活用法は展示会場での名刺獲得だけではありません。

初めて貴社のホームページを訪れた人に対して、具体的な接触の場を提供することができます。
また、既存顧客との関係強化、そして既存リード(見込み客)との関係強化の側面もあります。

特に、既存リードへのアプローチ方法としては有効です。
貴社の商品・サービスをより知ってもらい、関係性を強化するチャンスです。

そのためにも展示会出展を告知し、より多くの人に来場してもらえるよう集客活動を行うことも大切なのです。

展示会出展告知の重要性

展示会の主催者は多くの来場者を呼び込もうと集客活動にかなり力を入れています。
そのため、展示会には多くの来場者が訪れてくれます。

しかし、貴社のブースは数多くの出展社の中の1つにすぎません。
その他大勢の中から、貴社を見つけてもらう必要があるのです。

事前に貴社から集客活動を行い、貴社のブースをあらかじめ訪れるべきブースのリストに加えていてもらえれば、興味関心の高い来場者を呼び込むことができるのです。
主な対象は以下です。

  • 既存顧客
  • 既存リード(見込み客)
  • 新規リード(Webサイトへの訪問者)

これらの人々へのアピールする場としても展示会を活用しましょう。

既存顧客との関係強化

展示会では既存顧客との関係強化も可能です。

既存顧客に対して、自社の商品・サービスの新機能の説明、新しい活用法の紹介、新規オプションの提案等が行えます。
そのような情報を提供することで、自社の商品・サービスへの愛着の向上、更なる価値の発見、新オプション・サービスの契約につながります。

展示会の場は、既存顧客に継続して利用してもらう、上位の商品の購入(アップセル)、関連商品の購入(クロスセル)という機会としても活用できるのです。

既存リード(見込み客)との関係性強化

以前の展示会で名刺交換した、Webサイトから資料ダウンロードした、というようなまだ関係が築けていないリード(見込み客)がいると思います。

その人たちに定期的にメルマガを配信したり、電話をかけてもなかなかアポイントまでつながらないケースもあります。

  • 今はまだ具体的な検討段階にない
  • わざわざ営業マンを呼んで話を聞く時間がもったいない
  • 個別で説明を受けると売り込みが面倒になるかもしれない

このような精神的な障壁が担当者にあるからです。

では、そのようなリードに対してアプローチを続けるのが無駄かというとそうではありません。
BtoBの場合、顧客が購買に至るまでのプロセスは長期化し、複雑です。

そのため長期的視点でリードを育成する、リードナーチャリングはとても重要なのです。
継続的にリードにアプローチし、役に立つ情報を提供し、商品・サービスのメリットを訴求し続けることが大切なのです。

その中で、展示会出展はとても有効な手段です。
わざわざ個別に営業マンを呼んで説明を受ける、ということに精神的障壁を持っていたとしても、展示会でブースを訪れることは障壁が低いのです。
様々なブースを見に行くついでだから、ブースに訪れる不特定多数の中の一人だから、というある種の言い訳のようなものができるからです。

興味があるけど個別商談は面倒だと考えているリード(見込み客)に対し、
「○○展示会で弊社の○○を出展します。デモもご覧いただけるのでぜひご来場ください」
と案内をすれば、今までアポが取れなかったリードも来場してくれる可能性は充分あります。

展示会は新規リード獲得だけではなく、既存リードとの関係性強化、リードナーチャリングの一環としても活用できます。

新規リードへのアプローチ

Webサイトに訪れても資料請求や問い合わせまではしない、という人は多くいます。
そんなときWebサイト上で展示会出展を告知しておけば、展示会には来てくれるかもしれません。

問い合わせをして営業マンからアプローチされるのは嫌だ。
でも、展示会にでるなら、ブースによってみてもいいかな。

そういう意識になる人も実際にいるのです。
展示会で情報収集をすることになれている人にとっては、展示会でブースによるというのは意外と精神的障壁が低かったりします。

そのような人を逃さないためにも、きっちりと事前告知はしておくべきです。

まとめ

展示会出展は新規の名刺獲得がメインです。

しかし、既存顧客や既存リードとの関係性強化にも実は使えます。
そのためにもWebサイトやメール、招待状などで告知を行いましょう。

積極的に出展告知をすることで、既存顧客や既存リードとの関係性強化につなげることが大切です。

成果を出す展示会出展のポイント(9)当日の集客・声のかけ方

リードナーチャリングのためのツール

現代のBtoB企業におけるマーケティングでは、リードナーチャリング(見込み客育成)という考え方が重要となっています。

効果的なリードナーチャリングを行うためには、IT技術やツールを利用すべきです。
人では時間・コストがかかることも、ツールを使うことで短時間で効率よく実施できます。

リードナーチャリングに必要なものをいくつかご紹介します。

顧客管理・リード管理DB(CRM)

顧客への継続的なアプローチを行うためには、顧客管理・リード管理DBが必須です。
一般的にはCRM(Customer Relationship Management :顧客関係管理)とも呼ばれます。

顧客の企業名や氏名、メールアドレス、TEL番号などの名刺情報とともに、今までのコンタクト履歴や行動履歴を管理します。
そして、決められた切り口により顧客をグループ化することができるようになり、そのグループに対して適切な行動をとることができるようになります。

リードナーチャリングにおいては、顧客をグループに分類することがとても重要です。
では、どう分類するかというと、これは企業ごとに考えなければいけません。

過去の購買プロセスを分析し、どういうアクションを起こしたリードが購買に繋がりやすいかなどを見極めることが大切です。
そして、そのアクションをどうやれば起こさせることができるかを考え、アプローチすることで効果的なリードナーチャリングが実施できます。
なかなか自社の中だけでは分析ができない場合は、CRMを提供しているベンダーや専門のコンサルタントなどの外部の力を借りることも重要です。

メール配信システム

リードナーチャリングを効率的に行うには、メール配信は欠かせません。
メールだけでよいというわけではないのですが、やはり効率的にアプローチするにはメール配信やメルマガが有効です。

また、どのリード(見込み客)がメールを開封したか、リンクをクリックしたかなどを計測できるものもあります。
そのようなアクションを見ることでリードの状況を把握できるとともに、どのようなメールがより開封されやすく、クリックされやすいかを分析することができます。

少なくともURLリンクのクリック数に関しては、Google Analyticsのような無料ツールでも計測可能なので、対応されることをおすすめします。
ただし、個々のリードのクリック状況を計測しようとすると、Google Analyticsでは運用がたいへんなので、専用ツールを導入したほうがよいです。

なお、メール配信での注意点としては、そのメールの内容が単なる売り込みになってはいけないということです。
単なる売込みメールは、受け取る側にすると迷惑メールとかわらなくなる危険性があります。
リードにとって役に立つ情報を発信することで、信頼関係を高め、商品・サービスの良さを感じてもらうようにすることが重要なのです。

Webサイトのアクセス解析

Webサイトのアクセス履歴や行動履歴は重要な情報です。
Google Analyticsのような無料ツールでは、個々の動きを見ることは難しいですが、少なくともどのページが見られているか、どのページから申込みに至るケースが多いかなど、Webサイトの全体的な動きを把握することが可能です。

そして、Webサイトの改善ポイントなどを見つけて、改善することでよりリード(見込顧客)に対して有益な情報提供が可能となります。

また、専用のツールを導入することで個々のリードの動きを把握することも可能となります。
そして自動的に顧客をグループに分類し、次の適切なアプローチへと繋げることもできます。
例えば、「このリードは料金表まで見ているからホットなリードに違いない。アポを取ろうう」というようなことが可能となります。

マーケティングオートメーション(MA)

IT技術は進化しており、このようなリードナーチャリングの仕組みを統合的に利用できるツールも出てきています。

それはマーケティングオートメーション(MA)と呼ばれるものです。

マーケティングオートメーションとは、個々のリードの行動履歴や状況に合わせて、どのようなタイミングで・どのような内容を・どのような方法でアプローチするかを個別にあらかじめシナリオ化し、その対応の実行を自動化する仕組みです。
マーケティングオートメーションの主な機能は以下のようなものです。

  • リード情報管理
  • リードの行動履歴の蓄積
  • 行動履歴にもとづいたリードのセグメント化(グループ分け)
  • シナリオ化によるセグメントにあわせたキャンペーン活動(メール配信など)の自動化
  • キャンペーン活動の結果分析

しかし、マーケティングオートメーションはあくまでもツールでしかありません。
このツールを有効に活用できるかは、どのようにリードをグループ分けするか、シナリオをうまく作成できるか、そして結果にもとづいたPDCAサイクルを回せるかがキーになってきます。

まとめ

ここでご紹介したどのツールも、あくまでもツールでしかありません。
ツールを入れて満足するのではなく、結果に繋げなければ意味がありません。

リードナーチャリングをいかに効率的に効果的に行い、売上増加に繋げるかは、マーケティング戦略が大切です。

どのような顧客をターゲットにするか、そのためにはどこでどのようにリード情報を集めるか、そのリードをどうセグメント化するか、そしてそのセグメントにどのような情報を発信していくか、そして何よりどのような価値を提供するかなど、一貫性のある戦略・戦術をたてることがとても重要です。

もちろんいきなり完璧にこなすことはできません。
PDCAを回し、改善を繰り返しながら実績に繋げることが大切です。

リードナーチャリング(見込み客育成)とは?

BtoBのマーケティング活動において、リードナーチャリングという言葉がよく聞かれるようになってきました。
リードナーチャリングとは何かというと、日本語では「見込み客育成」と呼ばれます。

BtoBのビジネスでは商品・サービスを知ってもらったからと言って、すぐに買ってもらえるわけではありません。

それは一般消費者向けと比べて価格が高額となるとともに、複数の部門や意志決定者が関係してくるためです。
担当者が「これはいいな」と思っても、その上司の了解を得て、他部署との調整を行い、競合他社と比較し、稟議を上げ、予算取りを行い、購入する、というような長期にわたった複雑なプロセスを経る必要があります。

そのため、自社の商品・サービスへ問い合わせはあったものの、すぐに購入には至らないケースが大半です。
問い合わせがあった、あるいは展示会で名刺交換したリード(見込み客)の情報を管理し、継続的にアプローチし、信頼関係を強化し、将来の顧客へと育成することが大切になってきます。

このような見込み客の育成のことを「リードナーチャリング」といいます。
そしてこの「リードナーチャリング」の重要性が増してきているのです。

リードナーチャリングの重要性

BtoBのマーケティングにおいては、Webサイトからの問い合わせや展示会、セミナーなど、様々な手段を使いリードを獲得します。(リードジェネレーション
しかし。せっかくリードを獲得したにもかかわらず、実は有効に活用できていない企業が思いのほか多く存在しています。

それは、営業現場のリソースが不足しているため、全てのリードに対してアプローチができないことが原因となっています。
また、せっかく初回訪問をしたとしても営業現場がその段階ではホットなリードではないと判断し、その後、営業フォローをしなかったために競合他社に奪われてしまうということが起こっているのです。

実はその場ではそこまでリードの関心度が高くなかったとしても、その後さまざまな情報に触れることで関心度が高まっている可能性があります。
特に現代ではインターネットの発達により、顧客側が様々な情報を自分で調べ情報を収集できます。
知らないうちにリード自身が情報収集を行い、知識を得て商品・サービスへの関心度が高まり、優良な見込み顧客に成長している可能性があるのです。
そしてホットなリードになったタイミングで適切にアプローチができなかったがために、競合他社に奪われてしまうということが発生し得るのです。

そのようなことを防ぐためには、継続的にこちらから情報を提供し、信頼感を高め、ホットなリードへと成長した段階で適切なアプローチができるようにする必要があります。

効果的なリードナーチャリングで営業効率アップ

リードナーチャリングが重要だということは理解されたかと思います。
しかし、実際には営業現場のリソースが不足しているので、なかなかそこまでの対応ができず場当たり的な活動になっている企業も多いのが現状です。

そこで、リードナーチャリングと営業活動とは分けて考える必要があります。

リードナーチャリングはメール配信やWebサイトなどのツールを使うことで効率化し、ホットなリードになった時点で営業部門がフォローするという体制づくりが大切です。
やみくもに訪問するのではなく、ホットになったリードに対してのみ営業活動を行うことで、少ないリソースでも効率的な営業活動ができ、成約率を高めることができるのです。

全てのリード・顧客に対して同じ活動をしてはいけないのです。
リード・顧客をグループに分けし、そのグループに合った活動をしなければ、営業コストがかかる割には成果が出にくく効率が悪くなってしまうのです。

まとめ

このようにインターネットが発達し、顧客が自分たちでどんどん情報を収集できる世の中では、継続的にアプローチし信頼関係を築きながら自社の商品・サービスの価値を伝えていくことが大切です。
特にBtoB企業においては、リードナーチャリングという考え方がとても重要になってきているのです。
リードとの関係性を強化し、営業効率を上げ、新規顧客を効率的に獲得し、売上拡大につなげていかなければならない時代なのです。

そして、効果的なリードナーチャリングを行うためには、IT技術やツールを利用する必要があります。
人では時間・コストがかかることも、ツールを使うことで短時間で効率よく実施できるので、生産性を向上させることができます。

それらのツールについては次回お伝えします。

リードナーチャリングのためのツール