中小企業診断士として稼ぐ3つの方法【未経験から独立を目指す方へ】

中小企業診断士の資格を活かして
独立・起業したいと考えている方も多いのではないでしょうか?

「中小企業診断士って具体的にどうやって稼ぐの?」
「自分に合った稼ぎ方を知りたい」

このような疑問をお持ちの方へ、
中小企業診断士として稼ぐための3つの主要な方法を、
メリット・デメリットを交えて詳しく解説します。


目次

1. 補助金申請支援で稼ぐ

中小企業診断士の代表的な仕事の一つが、
中小企業の補助金申請支援です。

特に独立初期の診断士の方々が多く取り組んでいます。

補助金とは?
国(特に経済産業省)が中小企業に対して行う支援策で、
「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」など、
様々な種類があります。

これらは事業計画が適切と認められれば、
国から企業に資金が補助される制度です。

仕事内容
補助金の申請には、質の高い事業計画書の作成が不可欠です。

一般の経営者には作成が難しいため、
中小企業診断士がヒアリングを行い、
事業計画書や申請書を一緒に作り上げる支援を行います。

報酬形態
補助金が採択された場合、
その金額の10%~20%程度を成果報酬として受け取るケースが多いです。

補助金によっては数百万円から数千万円になることもあるため、
成果報酬でもまとまった金額を得ることが可能です。

メリット

  • 仕事が取りやすい:
    経営者側からすると、国から入るお金の一部を支払う形になるため、
    持ち出しが少なく依頼しやすいという利点があります。

デメリット

  • 国の政策に左右される: 補助金制度は国の政策によって内容が変更されたり、廃止されるリスクがあります。
  • 成果報酬のリスク: 申請が不採択になった場合、報酬が得られないリスクがあります。
  • 繁忙期の偏り: 申請期限が決まっているため、締め切り前は非常に忙しくなることがあります。

2. 研修講師として稼ぐ

中小企業診断士は、研修講師として活躍することも可能です。

仕事内容

  • 企業研修: 企業から依頼を受けて、従業員向けの研修を行います。
  • 資格学校の講師: 中小企業診断士試験対策の講義を担当することもあります。
  • 公的機関の研修: 商工会議所などの公的機関から依頼を受け、セミナーや研修の講師を務めることもあります。

報酬形態
研修費用として、講師料という形で収入を得ます。
1日研修を行うだけでも、まとまった金額になることがあります。

メリット

  • 横展開のしやすさ:
    一度研修のコンテンツを作成すれば、それを様々な企業に適用できるため、横展開がしやすい点が魅力です。

デメリット

  • 営業・マーケティング活動の必要性:
    研修案件を獲得するための営業活動やマーケティング活動は不可欠です。

3. 経営コンサルタントとして稼ぐ

中小企業診断士の資格の本質とも言えるのが、
経営コンサルタントとしての活動です。

私自身も、この方法をメインに収益を上げています。

仕事内容
中小企業が抱える様々な経営課題(売上、人材確保、資金繰り、財務など)
に対してコンサルティングを行い、業績向上や課題解決を支援します。

報酬形態
企業の業績アップへの貢献度合いによって、得られる報酬額も大きく変わります。

メリット

  • 得意分野を活かせる: 自身の得意な領域や本当にやりたいことを仕事にできます。
  • 直接的な貢献と感謝: 経営者や従業員と直接関わり、課題解決の成果が目に見えやすいため、感謝を直接受けられる機会が多いです。
  • 青天井の報酬: 自身のスキルと成果によって、得られる報酬の上限がない点が魅力です。

デメリット

  • 自身の専門性と実績が求められるため、独立初期には一定のハードルがある

3つの方法を組み合わせて稼ぐ

これらの稼ぎ方は、どれか一つを選ぶだけでなく、複数を組み合わせて実践することも可能です。

例えば、

  1. まず補助金申請支援でクライアントを獲得し、
  2. その後の事業構築コンサルティングも手掛け、
  3. さらに必要に応じて従業員研修も提供する。

このように、複数のサービスを組み合わせることで、
より安定した収益源を確保し、
クライアントへの提供価値を高めることができます。


まとめ

中小企業診断士の資格を活かした稼ぎ方は多岐にわたりますが、
特に以下の3つが主要な方法として挙げられます。

  • 補助金申請支援
  • 研修講師
  • 経営コンサルタント

ご自身の得意分野や目指す働き方に応じて、
これらの方法を参考に、
ぜひ中小企業診断士としてのキャリアを築いてみてください。

野村 昌平

野村 昌平

中小企業診断士/ウェブ解析士/VEスペシャリスト/一般社団法人データマーケティングラボラトリー理事
「企業に選ばれる個人事業者を育成する」というミッションを掲げて活動中。

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