展示会後のフォローはどうすべきか?

私は仕事柄、展示会によく行きます。

そこで名刺交換をさせていただくわけですが
その後のフォローがうまくできていない企業が
非常に多いということを感じています。

せっかく名刺を獲得したにもかかわらず
その後何もフォローをしない
という企業もけっこうな数あって驚きます。

実際にお礼のメールが来る割合が半分くらいです。

多額のコストと時間を費やして出展したのに
非常にもったいないと思います。

本来、展示会は出展自体が目的ではありません。

その後いかに案件化し、受注に繋げるか
というのがゴールになるはずなのです。

では、展示会で名刺を獲得した後に
どのようにすれば受注につながるのか?

ここで重要なのは名刺獲得後に
どのようなアクションを取ってもらうかという
流れ、導線を作っておくということです。
お礼メールを見てみると
「何かあればお問い合わせください」
と書いて終わりのところがけっこうあります。

しかし、これでは実際にお問い合わせは来ません。
そうではなく具体的に次に何をするのかを
明確に伝える必要があるのです
・お礼メールからセミナーに誘導する、
・無料のお試し登録に誘導する、
・まずは資料ダウンロードしてもらう
・商品ページを見てもらう
といった誘導を行うのです。

そしてその行動をとってくれた人にアポを取っていく
といった流れ、導線を作っておくことが重要です。

これらをスムーズに効率的に行うためには
マーケティングオートメーションなどを
活用することも有効だと思います。

しかし、そのようなツールがなかったとしても
顧客獲得までの流れ、導線を作っておけば
受注できる確率はグッと上がるのです。

ぜひこの動線を考えて実行してみてください。

見込み客の心をつかむ方法

新規顧客を獲得するというのは
どの企業においても大きな課題です。

では、どのようにすれば
新規顧客を獲得できるのでしょうか?
顧客の購買心理プロセスの有名なモデルとして
AIDMA(アイドマ)モデルというのがあります。

顧客の購買は以下の5つのプロセスを経る必要がある
というものです。

1)Attention(注意)
2)Interest(関心)
3)Desire(欲求)
4)Memory(記憶)
5)Action(行動)

要するに
興味もらって、欲しいと思ってもらって、行動を取ってもらう
というステップを踏む必要があるということです。

当たり前といえば当たり前のことですね。
このプロセスの最初の段階で、まず考えなければならないのが
「いかにして見込み客の興味を惹くか」
ということといえます。

たくさんある競合商品の中から選んでもらうためには、
一目で興味を惹くことが大切になってきます。
そして、見込み客の興味を惹くために重要となってくるのが
「どのようなメッセージで訴求するのか?」
という点です。

このメッセージ作りというのはとても重要です。

商品の機能やスペックだけを前面に出しても
なかなか見込み客の心をつかむことができません。

見込み客の心をつかむためには
・見込み客にどんなメリットがあるのか?
・見込み客のどんな課題を解決できるのか?
といった「価値」を訴求する必要があるのです。

このように、顧客目線でメッセージを考える
というのがとても大切になってきます。

ぜひ見込み客の心をつかむメッセージを作って訴求してください。

商品の価値を伝えきれているか?

最近あるマーケティングコンサルタントの方と
お話をする機会がありました。

その会話の中で
「多くのBtoB企業は商品価値を伝えきれていない」
ということが話題に上がりました。
その方は主に製造業を中心に支援されているのですが
特に製造業でそう感じているとのことでした。

・良いモノを作っているのに伝えきれていない
・価値を伝えきれていないから値引き競争に巻き込まれる

製造業ではそのような企業が多いのが実情で
私自身もそう感じています。

どんなに良いモノを作ったとしても
その価値が顧客に伝わらなければ購入してもらえません。

※価値提供の重要性についてはこちらもご覧ください。
https://b2bmarke.com/value/
自社商品を開発販売されているメーカーさんは
自社の技術力には自信があります。

そこでカタログやホームページ、展示会などでも
ついつい、自社の技術力や
商品の機能・スペックを前面に出してしまいがちです。
しかし、ここで考えなければならないのは
顧客は「その商品自体がが欲しいというわけではない」
ということです。

顧客は「その商品を購入することで得られる結果」
が欲しいわけです。

この「得られる結果」こそが
顧客にとっての「価値」となるのです。

ですので、
機能やスペックを訴求するのではなく
・この商品を購入するとどうなるのか?
・どんないいことがあるのか?
ということを伝えるべきなのです。

技術力や機能やスペックは、それを実現するために
必要な条件にすぎないのです。

売り手目線の言葉は買い手の心には刺さりません。

きちんと価値を伝えることが、
顧客獲得に繋がる一番の方法なのです。

展示会出展の3つのメリット

BtoB企業にとって展示会は見込み客を大量に集めるための有効な手段です。

では、展示会がなぜ有効なのか?
それは展示会出展に3つのメリットがあるからです。

その3つのメリットとは

  1. 質の高いリストが集まる
  2. 来場者の数が多い
  3. 直接会える

という3つです。

展示会出展の3つのメリットを動画で解説しています。
※私のセミナーの一部を編集したものです
2分半ほどの短い動画ですので、ご覧ください。

このように展示会出展は優良な見込み客を集める有効な手段です。
しかし、やり方を間違えてしまうと出展コストが無駄になりかねません。

展示会出展から顧客獲得につなげるためには、戦略が必要となります。

顧客獲得につなげる展示会出展のノウハウが欲しい方は以下をご覧ください。

展示会出展マニュアル ~成果につなげる7ステップ~

良いモノ・品質が高いモノが売れるわけではない

いきなりですが、
あなたは、どういう商品を買いたいと思うでしょうか?

それは良い商品でしょうか?

もちろん良い商品の方を買いたいですよね。

ただし、購入する前に本当に良い商品なのか
正しく判断できているでしょうか?

もちろん一度使ったことがあるものであれば
良い商品かどうかは判断ができるでしょう。
でも、これまで使ったことも試したこともない
初めての商品に関してはどうでしょうか?

良い商品かどうか、使用前には判断がつかないのです。

では、初めての商品をどのように選ぶのかというと
「良さそうな商品」
を選ぶのではないでしょうか?

つまり、どんなに良い商品であったとしても
その良さが伝わらなければダメということです。

もっと買ってほしいから良いモノを作る。

それ自体は間違っているわけではありません。
でも、良いモノさえ作ればよいのかというと
それだけではダメだということです。

「うちの商品はいいもんだから
使ってもらえさえすればその良さが分かる」
という言葉をよく言いがちです。

しかし、その商品が良いモノと思わなければ
使ってもくれないわけです。

であれば、使ってもらうためには
どのようにその良さを伝えなければならないのか?
ということも同時に考えなければならないのです。

価値があるものだということを伝えることで
価値を提供することができるようになるのです。

ぜひ、あなたの商品・サービスの価値を
まだ知らない人達に伝えていってください。

自社の強みを再発見する方法

自社の商品を顧客に選んでもらうためには
自社独自の強みを訴求することが重要ですよね。

顧客は常に競合他社と比較をして
得られるメリットの高い方から購入するわけです。

ですので、自社の強みをどのようにアピールしていけるか
言い換えると「自社を選ぶべき理由」を伝えていけるか
というのがとても大切になってきます。

しかし、実際には自社の強みをきちんと伝えきれていない
そんな企業も多く見受けられます。

特別な強みがない、と思い込んでいたり
ついつい売り手目線で機能やスペックを並び立てるだけで
顧客が得られるメリットを訴求できていなかったり、
そういうことが起こりがちです。
とはいえ、自社の強みを明確にするというのも
実は難しい作業だったりします。

なぜかというと、自社のことについては
客観的に見ることができないからです。

自分たちにとってはすごいと思っているものが
実は顧客にとってはどうでもいいものであったり、

逆に、自分たちにとっては当たり前すぎて
特に伝えていなかったことが
実は顧客にとってはすごくメリットがあったり、

ということがよくあります。

ですので、強みを再発見するためには
顧客目線で自社のことを見つめなおすことが必要です。

とはいえ、社内の人だけで強みを考え直してみても
どうしても顧客目線になりきることは難しかったりします。

そこでおすすめなのが、「既存顧客に聞く」ということです。

既存顧客が購入してくれたのは、
選ぶ理由があったわけでそれを聞けばよいのです。

ただし、ここで聞き方のポイントがあります。

それは
「競合ではなく弊社を選んでいただけた理由は何ですか?」
という聞き方をすることです。

そうすることで、他社と比較して自社が優れている点を
顧客目線で知ることができます。

ぜひ実践してみてください。

その商品を買うと何がどうなる?

 

2016年6月3日に柏商工会議所主催の
展示会セミナーで講演しました。

このセミナーですが、2部構成になっており
私は第1部を担当しました。

第2部は別の方が担当されたのですが
その内容もとても役に立つ内容だったので
このメールで少し紹介したいと思います。
第2部を担当された方は
現在はフリーMC、話し方・プレゼントレーナー
として活躍されている丸山久美子さんです。

丸山さんの詳細はこちら↓↓
http://maruyamakumiko.jimdo.com/

丸山さんはイベントコンパニオンとして
3000回以上もの展示会を経験されている
展示会接客のスペシャリストです。

それもただ単に名刺を集めるというだけではなく
アポイント取得率が上がる展示会接客を行い
多くの企業の業績アップに貢献されている方です。

私は展示会出展の戦略面をお話ししたのですが
丸山さんは接客のオペレーションについて
具体的なノウハウをお話しされていました。

来場者の反応率を上げる声のかけ方のについても
説明されていたのですがそのポイントの1つが
「何が、どうなる?」です。

ついつい売り手側の目線で機能やスペックを
表現してしまいがちですが、
お客様は別にその商品自体が欲しいわけではないのです。

その商品・サービスを購入することで
「何が、どうなる?」のかを伝えることが
大切だということです。
これは私がいつもお話ししている
「顧客が得られるメリットは何?」
「どんな課題解決につながるのか?」
と同じ意味です。

○○の課題解決につながる⇒だから○○がこうなる
ということですね。

どのような課題解決につながるか?
というとちょっと難しく聞こえるかもしれませんが
「何が、どうなる?」
というシンプルな言葉だと考えやすいかもしれませんね。

ぜひ自社の商品を購入したら
「何が、どうなる」のか考えてみてください。

展示会の説明員が押さえておかなければならないポイント

色々な展示会を視察し、ブースで説明を聞くときに
「この説明では全然ダメだな」
と思う説明員の特徴があります。

いい説明員か、ダメな説明員かを判断するには
たった一つの質問でわかります。

その質問とは
「他社と違う御社の強みは何ですか?」
です。

この質問に対して
「えっと・・・」
と、言葉に詰まるようだとダメです。

すぐに
「この製品は他社と違って、こんなメリットがあります!」
と即答できるようにしておかなければダメです。
あるブースでは、こんなやりとりもありました。
私  「他社と違う、御社の強みとか特徴ってなんですか?」
説明員「えっと・・・、これは○○機能があって・・・」
私  「え?それって普通の機能ですよね?他社もみんなついてる機能ですよね?」
説明員「あ、はい。でも、これが特徴で・・・」

このような説明では全然ダメですね。
来場者を多くのブースを見て回ります。
その中で競合他社のブースでも説明を受けているわけです。

そこで他社との違い、独自のウリを明確に提示しなければ
来場者の興味関心を持ってもらうことはできないのです。

なので、少なくともブースに立つ人は
自社商品の強み、他社と違う独自のウリ
については明確に言えるようにしておかなければなりません。
なお、気を付けないといけないのは
独自のウリとは機能のことではありません。
あくまでも顧客が受け取れるメリット、
提供する価値を伝えることが大切です。
ちなみにこれは実際には展示会出展だけではなく、
全てのマーケティング活動・営業活動でも同じです。

自社商品の強み、他社と違う独自のウリを明確にするだけで
売上は大きく変わってきます。

なお、独自のウリを見つけ出すためには
3C分析というフレームワークが使えます。

3C分析についてはこちらをご覧ください。
https://b2bmarke.com/3c/

そのプロモーションの目的は明確か?

私は様々なセミナーや講座を受け自分の知識と能力の向上を図っています。
そしてセミナーに参加していて改めて感じたことがあります。

それは、何をするにしても
「目的を明確にしておくこと」
がとても重要だということです。

目的を明確にしているからこそ
・なぜ学ぶのか
・何を学ばなければならないのか、
・何を実践に活かすのか
がはっきりとし、実践につながっていきます。

目的が明確でなくただ単に参加しているだけだと
「ためになったなー」で終わってしまい
実践に活かせない状態になってしまいがちです。
これは展示会出展などでも同じことが言えます。

目的を明確にせず、
・毎年出展しているから今年も出展する
・他社も出てるから出展する
・とりあえず展示会に出展したら新規開拓になるだろう
といった感じでは成果につながりません。

そうではなく
・展示会から新規顧客を○○社獲得
・有効な名刺を○○枚獲得
・セミナーに○○人誘導
などの明確な目的を持っておく必要があります。

明確な目的があれば何をしなければならないのか
がはっきりしてきます。
それにより有効な手を打つことができるのです。

何をするにしても、何のためにやるのか?
目的を明確にして実行に移していくことが大切です。

出展目的の明確化については
こちらの記事も役に立つと思います。
出展目的の明確化

展示会出展コンセプトが重要な理由

展示会出展で多くの人を集めるのに
ブース作りはとても重要です。

そう聞くと
お金をかけてきれいなブースにしなければならないのか
と思うかもしれませんがそういうわけではありません。
もちろんブース装飾に力を入れること自体
悪いことではありません。

ただし、最も重要なことをないがしろにして
ブース装飾に凝っったとしても
結果につながらないということなのです。
そしてその最も重要なことが
「ブースコンセプト」です。

あなたのブースが何を提供して、
どのようなお客様にとってどんな価値があるか
をわかりやすく伝えているかが重要です。

「誰に」とって「どんな価値があるか」です。
このコンセプトがぶれていると
「何のブースかわからない」
「自分には関係ないブース」
「機能説明だけで価値が分からない」
といった印象を来場者に与えてしまいます。
よくあるのが、せっかく展示会に出展するならと
自社の商材をなんでも並べてしまうブースです。

そして、何のブースかよくわからなくなってしまい
来場者の興味関心を惹けないという結果になってしまいます。
また機能やスペックを強調してるだけで
顧客にとってどんな価値があるか、
どんな課題解決につながるのか
が全く分からないブースなどもよく見かけます。
来場者は多くのブースを見て回ります。
その中で自分に関係があるもの、
自分に役に立ちそうなものを探しています。

その中で、パッと見て
「あ、このブースは役に立ちそうだ」
と思ってもらう必要があるのです。
売り手目線のメッセージではなく、
買い手目線のメッセージで伝えることが重要です。

そのためにも「誰に」「どんな価値を」提供するのか
コンセプトを明確にすることが重要なのです。
コンセプトの作り方はこちらの記事が役に立つと思います。
成果を出す展示会出展のポイント(5)コンセプトの明確化