展示会出展は名刺を集めればいいというものではない

先日、展示会を視察しに行った時のことです。
あるブースの対応にイラッとしました。

ああいう対応をするブースは
成果を出せないと思います。
完全に展示会出展の目的が間違っています。
どんなことが起こったかというと

ブースを眺めながら通路を歩いているとき
コンパニオンが勢いよく近づいてきて
無言で黄色いバランス栄養食を差し出されました。

お腹も減っていたので、つい受け取ってしまいました。

すると、次の瞬間有無を言わさず、
首からかけていた入場証のバーコードを
ピッと読み取られました。

「バーコード読み取らせていただいてよろしいですか?」
というような確認の言葉も無しです。

さらにその後、お礼を言うでもなく、
商品説明に誘導するでもなく
そのコンパニオンはまた別の人を探し始めました。

その強引なやり方にイラっとしました。
ここまで極端ではないしても
強引に名刺を集める手法をとっているブースはあります。

その問題点は
「名刺集め自体が目的になっている」
ということです。
展示会出展で名刺情報を集める
ということ自体は悪いことではありません。

しかし、
名刺をとりあえず集めればいい
というものでもないのです。
展示会出展の最終的な目的(ゴール)は
顧客獲得、売上アップです。
そのためには自社のターゲットとなる
有効な名刺を集める必要があります。
そして、その人たちに継続的にフォローし
信頼関係を構築していく必要があります。
名刺を集めることはあくまでも
手段であり、途中経過です。
名刺を集めること自体がゴールではないのです。

展示会から成果を上げるためには
まず何のために展示会出展するのか
目的を明確化することが大切です。

手段と目的を間違えないようにすべきです。

自社の顧客獲得プロセスを把握してますか?

自社の顧客獲得プロセスを把握してますか?

どんな企業でも新規開拓は重要な課題ですよね。
しかし、

「とりあえず新規開拓しろ」

と命令されても、営業パーソンは

・やみくもに活動する
・何から手を付けていいのか分からない
・なぜ新規開拓できていないか原因分からない
・効率的に新規開拓する方法が分からない

となってしまいます。

効率的に新規開拓を行うためには
まず自社の顧客獲得プロセスを把握し、
ボトルネックを発見し、改善することが重要です。

BtoBビジネスで新規開拓するためには、
一般的にいくつものプロセスを経る必要があります。

例えば

1.自社の商品のことを知ってもらう
(Web、DM、広告、展示会、テレアポ等)

2.問い合わせしてもらう
(問い合わせ、資料請求、メルマガ登録等)

3.名刺情報(リード情報)を獲得する

4.アポを取る

5.商談化する

6.見積を提示する

7.契約する

といったプロセスを経て契約に至るとします。

この各プロセスごとに数値化すれば
ボトルネックが見えてきます。

例えば、4のアポは取れたけど
ほとんど5の商談化には進んでいない
ということが分かったとします。

すると、4→5のプロセスがボトルネックと分かり
その原因を深堀りしていくことができます。

この例の原因としては
・リードの質が悪い
・ターゲット企業の設定が間違っている
・強引にアポを取っている
・営業の提案力が低い
・提案資料が悪い
というようなことが考えられますね。

このようにボトルネックの原因が分かれば改善できます。
逆に言えばボトルネックも分からないままでは
具体的で効果的な改善に繋がらないのです。

効率的に新規開拓し、売上アップを図りたいのであれば
まずは自社の顧客獲得プロセスを把握し、数値化し
ボトルネックを見つけてみてはいかがでしょうか。

プル型マーケティングとプッシュ型マーケティング

インターネットが発達した現代では、マーケティング活動にWebを活用することがとても重要です。

しかし、BtoBマーケティングはWebマーケティングだけで完結するかというとそうではありません。
BtoBのビジネスにおいてはプッシュ型のマーケティングを活用することも重要となってきます。

Webマーケティングのようなプル型マーケティングとプッシュ型マーケティングについて見ていきたいと思います。

 

Webマーケティング(インバウンドマーケティング)

インターネットが発達する前は、広告といえばテレビや新聞などのメディアへの広告等が主流でした。
中小企業はなかなか手を出すことができず、大手資本に対抗することが難しかったわけです。

しかし、インターネットの発展とともに中小企業、あるいは個人であったとしても自分の商品・サービスを世に発信することができるようになりました。
Webマーケティングは、たとえ中小企業であったとしても世の中にその価値を伝えることができる素晴らしいメディアです。
それまでの商圏を気にすることなく、グローバルにビジネスを展開できる可能性もあるのです。

そして、Webマーケティングを活用し実際に成功している企業が多く出てきています。
Webマーケティングを駆使できれば大きなビジネスチャンスが広がっているのです。

しかし、逆にいうとノウハウがない企業は競争が厳しくなっているともいえるのです。

  • Webサイトのノウハウがない
  • 魅力的なコンテンツが作成できない
  • Webサイトの運用ができない

このような悩みを抱えている企業も多数存在します。
では、そのようなWebサイトのノウハウがない企業はどうすればよいのでしょうか?

プッシュ型マーケティング

BtoBにおいてもWebマーケティングの重要性が増してきていますが、全てがインターネットで完結しているわけではありません。

Webマーケティング(インバウンドマーケティング)の基本は情報発信をして顧客に見つけてもらうことです。
しかし、そのようなプル型のマーケティングには弱点もあります。
顧客が来るのを待っていても、なかなか来てもらえないということもあるからです。

そのため、プッシュ型の営業手法もあわせて行くことが効果的です。
具体的にはテレアポやDM、FAXDMなどを使い自社商材を認知してもらいWebサイトや資料請求、セミナーへ誘導するのです。
Webマーケティングと違い、ターゲット企業に能動的にアプローチすることで即効性のあるマーケティング活動を行うことができます。

BtoBビジネスにおいてはこのプッシュ型マーケティングも有効活用することが、成果につなげる重要な要因となります。
Webマーケティングの親玉ともいえるGoogleもDMを送るなど、プッシュ型マーケティングを実施していることからもそれは明らかです。

ただし、プッシュ型マーケティングはやり方を間違えると効率が悪く反応率も低くなってしまいます。
やみくもな飛び込み営業やテレアポではなく、質の高いリストを整え効果的なアプローチをとることが重要です。

プッシュ型とプル型の融合

このようなプッシュ型、プル型のマーケティング手法の中から、自社に最適な組み合わせを選択することが売上アップの近道となります。

例えば、DM、FAXDMなどからWebサイトへ誘導し、資料ダウンロードやメルマガ登録を促すことで、メールアドレスなどの情報(リード情報)を入手します。
その後、メルマガ等で継続的にアプローチし、見込み客を育成(リードナーチャリング)していくのです。

このようにプッシュ型とプル型を複合的に活用することで、より成果につなげやすくなるのです。

プッシュ型とプル型、どちらか一方しか実施していないのであれば、ぜひ両方実施することをおすすめします。