成果を出す展示会出展のポイント(5)コンセプトの明確化

展示会で成果を出すためには、コンセプトを明確にすることが大切です。

ついせっかくの機会だからと、自社の商品をあれこれ陳列してしまう企業も多くあります。
しかし、このようなコンビニ型陳列では、失敗する可能性が高いです。

なぜならばコンセプトが明確でなければ、出展内容がぼやけてしまうからです。
一貫性がなく何を紹介しているブースなのかがわからなくなってしまう危険性があります。
結果として、来場者の記憶にも残らなくなってしまいます。

展示会ではしっかりとコンセプトを決め、そのコンセプトに沿った展示内容としましょう。
展示会出展のコンセプトを決める際は、「誰に」「何を」「どのように伝えるか」を考えましょう。

それぞれについて解説していきます。

展示会に出展する商材

まず決めなければならないのは、何を出展するかです。

せっかく展示会に終点するのなら、自社の商材をあれもこれもといろいろ出展したくなるかもしれません。
しかし、基本的には一つのメイン商材に絞るべきです。

なぜかというと、あれもこれも出展してしまうと、コンセプトがぶれてしまうからです。
コンセプトがぶれてしまうと、発信する情報が分散し、何のブースなのかが分からなくなってしまいます。
結果として、来場者の興味を惹けず、印象にも残らなくなってしまうのです。

まずメイン商材を決め、それをアピールすることを最優先に考えましょう。

ターゲティング

メイン商材が決まれば、次はターゲティング(ターゲットを決めること)が大切です。

ターゲットを絞ると顧客が減ってしまう、と心配されるかもしれません。
しかし、逆にターゲットを絞らず万人受けを狙うと、顧客は減ってしまう可能性が高いのです。

それは、なぜかというと現代では物も情報も溢れており、顧客のニーズ・課題も多様化しています。
「万人受け」を狙ったものは、結局ポイントがぼやけてしまいます。
そして、ターゲットを絞って専門化した競合に負ける可能性が高くなってしまうのです。

※詳細はこちらを⇒「なぜターゲット絞る方が顧客数が増えるのか」

特に展示会では競合他社も多く出展しています。
その中で来場者に対して、いかに分かりやすくアピールかが重要なのです。
そのためには「誰に」「何を」提供するかをわかりやすく表現する必よぐああるのです。

メッセージ(キャッチコピー)

商材とターゲットが決まれば、次はメッセージ(キャッチコピー)を決めることが大切です。

どんないい商品・サービスであったとしても、それがターゲット層に対してどれほどメリットがあるものだとしても、それを伝えられなければ意味がありません。

人間はわからないものは買わないのです。
貴社の商品・サービスが素晴らしく、役に立つものであるのであれば、そのことを伝えなければなりません。

そして多くの協業企業が出展している展示会では、どのような悩みを持っている企業にとってどのように役に立つのかをわかりやすく説明しなければならないのです。
そのために、キャッチコピーというのは大切です。

「誰に」とって、「どのようなメリット」があるかを分かりやすく表現しましょう。
一言でわかりやすいキャッチコピーを作りましょう。

そして、そのキャッチコピーをパネルに書くのはもちろん、チラシやスタッフの掛け声でも訴えかけるのです。
そうすることで、そのブースは何を展示しているのかが分かりやすくなります。

分かりやすいキャッチコピーで来場者にアピールしてください。
そうすれば、それを求めている来場者(見込み客:リード)にそのメッセージは届きます。

展示会に出展するのであれば、まずは来場者の興味を惹かなければ意味がないのです。
目に留まり、耳に留まれば、来場者は立ち止まって興味を持ちます。

興味を持ってもらい、商材の良さを簡潔の伝えることで、次のアポイントに繋がるのです。
まずは興味を持ってもらわなければいけません。
万人受けの言葉ではなく、「あなたにこのようなメリットがあるんです!」と分かりやすく来場者に伝えると興味を持ってもらえる、濃い見込み客(リード)を獲得することができるはずです。

まとめ

展示会出展では、ブースのコンセプトを決めることが大切です。

  • 誰に(ターゲット)
  • 何を(出展商材とそのメリット)
  • どのように伝えるか(分かりやすいキャッチコピー)

これらを意識して、コンセプトを明確化し、スタッフと共有することが大切です。

成果を出す展示会出展のポイント (6)ブースの装飾・パネル

野村 昌平

野村 昌平

中小企業診断士/ウェブ解析士/VEスペシャリスト
/一般社団法人データマーケティングラボラトリー理事
「企業に選ばれる個人事業者を育成する」というミッションを掲げて活動中。

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