展示会のブースでノベルティを配っている姿はよく見かけると思います。
では、ノベルティ配布は本当に役に立っているのでしょうか?
もちろんノベルティをうまく活用しているブースもあります。
しかし、あまり深く考えず、ただ配っているだけのブースも多く見かけます。
どのようなノベルティが有効なのかについて見ていきたいと思います。
ノベルティ配布の目的は?
ノベルティを有効活用するためには、まずノベルティ配布の目的、ノベルティの役割を考える必要があります。
ノベルティ配布の目的は以下の3点があげられます。
- 自社の認知度向上のため
- ノベルティでと交換で名刺・アンケートを集めるため
- 自社商材をアピールするため
この中で最もおすすめするのが、「3.自社商材をアピールするため」のノベルティです。
では、なぜ「3」をおすすめするのか。
その理由を説明するために「1」「2」についても見ていきたいと思います。
1.自社の認知度向上のため
社名やロゴ入りのノベルティを配布し、継続的に使ってもらったり、他の人の目にも触れるようにすることで認知度向上を図るものです。
このタイプのノベルティとしては、ボールペンやノート、バッグ、タンブラーなどがあります。
特にボールペン(3色ボールペンなど)は定番ともいえるノベルティです。
ボールペンは日常的に使うものなので目に触れることも多いので、有効に思えます。
しかし、注意しなければならないのは、ボールペンに記載された社名やロゴはとても小さく、利用者の印象には残りにくいです。
また、ボールペンをノベルティとしている会社が多いため、あまり印象付けることはできません。
もし、認知度向上のためにノベルティを使うのであれば、オリジナリティがあり目立つものにする必要があります。
とはいえ、どんなにオリジナリティがあり、目立つものにしても、自社の商材とまったく関係のないものでは、結局ノベルティから貴社や貴社商材を想い起こさせることは難しいのが現状です。
BtoB企業では「ノベルティは面白いけど、なんの会社だっけ?」となってしまうとあまり効果的とは言えません。
ですので、認知度向上という目的はあまりおすすめはしません。
2.ノベルティでと交換で名刺・アンケートを集めるため
魅力的なノベルティで来場客の気を惹き名刺やアンケートを集めるというのもよくある手法です。
実際にノベルティによって名刺獲得をしているブースもありますので、有効な手段と言えます。
特に展示会場ではミネラルウオーターなどの飲み物やバッグなどは有効です。
展示会場は広く、また乾燥していることが多いので、喉が渇き水が欲しくなります。
また、いろいろなチラシやカタログをもらうので、それを入れておけるバッグも欲しくなります。
つまり、展示会来場者がその場で必要としているものは、気を惹きやすいということです。
ただし、これらのもの、特に飲食物は継続的に利用してもらえないというデメリットはあります。
しかし、あくまでも名刺獲得を目的とするのであれば、水やバッグなどは有効であると考えられます。
その他にも、豪華賞品があたる抽選券を配るというのも名刺獲得する手段としては有効です。
抽選会はイベント性もあり、人も集まるのでブース自体の活気が出るという効果もあります。
しかし、これらのノベルティを使う際に注意しなければならない点があります。
それは、ノベルティ欲しさに集まった人の名刺が本当に有効な名刺なのか?ということです。
来場者の多数がターゲットとなりうるというのであれば問題はありませんが、大規模な展示会では属性がバラバラな人が集まるケースもあります。
貴社の商材にまったく関係ない名刺ばかり集まり、有効な名刺が集まらなければ効果的とは言えなくなってしまいます。
また、フォローの負荷もあがることになりかねないので、気を付ける必要があります。
3.自社商材をアピールするため
それではおすすめの「3.自社商材をアピールするためのノベルティ」についてご説明します。
具体的にどのようなものかというと、例えば貴社のノウハウなど有益な情報が記載された小冊子です。
展示会来場者は有効な情報を集めることを目的としています。
展示会場で興味のある分野のノウハウ集などが配られていれば、当然欲しくなり名刺交換をしてくれます。
しかもその人は自社の商材に興味関心度が高い人たちなのです。
当然、商品やサービスについても説明を聞いてくれます。
そして、その小冊子に有益な情報があれば、貴社への関心度や信頼度は高くなります。
自社に帰った後に同僚や上司に紹介してくれるかもしれません。
このように来場客の興味関心を惹き、名刺交換に繋げ、自社商材の価値を向上することも可能となるのです。
まとめ
ノベルティを有効活用するには、まず目的設定が重要です。
名刺獲得を目的とするのは大切ですが、それだけでは不十分です。
名刺交換を促進し、自社の商材の価値向上も図れるノウハウ集などの小冊子を配ってみてはいかがでしょうか。